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2009年1月

ごめんなさい…

日曜日の朝…

義父が空に帰って行きました。

突然でした…


たくさんコメントをいただいてて…

返事をしようとblogを開けたのに…まだ何も書けなくて。

うまく気持ちに寄り添えた言葉が出てこないんです…

ごめんなさい…

もう少しだけ時間を下さい。

必ず…

帰ってきます。


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祈り

祈り
友よ

あなたは今どんな気持ちで

見知らぬ部屋の

真っ白で無機質な天井を見上げているのだろうか


友よ

あなたは今誰のことを想いながら

眠れぬ夜を過ごしているのだろうか


友よ

あなたは今どんな勇気を心に備えて

大きな大きな見知らぬ敵と

闘おうとしているのだろうか


友よ

あなたのそばについてあげることは出来ないが

私は遠くからあなたを想い

あなたの未来を思い描きながら

あなたがその愛らしい声で呼びかけるまで

あなたの幸せを願い

祈り続けよう

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壁
いつも同じ壁にぶつかる

いつものように壁を壊し乗り越える

壁の向こうに広がる景色は

前と同じ何一つ変わらない景色だ


何度も同じ壁を壊した

色々なやり方で

色々な角度から

それでも壁の向こうの景色は

何一つ変わらない


同じところに戻ってくることを

どんなに迷い 悩んでも

目の前の景色は変わらない


涙に潤む目に届いた光

景色は何も変わらないのに

ただ空から降り注ぐ光だけは

以前よりも

明るく

はっきりと

優しく照らしている


ああ…

そうか…

やっと気付いた

景色が変わらないのは

ここが真実の場所だからだ

この場所は間違ってはいないのだ

ただ…

壁を壊すたびに

壁を乗り越えるたびに

朧げに霞んでいたこの景色に

光をもたらし

鮮やかな景色へと変えていたのだ


ああ…

そうか…

ここが私の求めていた

真実の場所なのだ

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雨宿り

冬の夜空から降る雨は

私の心の器の中から

どんどんどんどん

溢れ出し

私の気持ちの送信ボタンを

水浸しにして

壊してしまった

私の気持ちは行き先が分からず

雨宿り

見知らぬ街で

雨宿り…

冬の空から降る雨は

とても冷たく凍てつくようで

私の心の扉の鍵を

すっかり凍らしてしまったから

君からの気持ちは入口が分からず

雨宿り

寒い夜空で

雨宿り…

明日はちゃんと届くかな

迷子にならずに

届くかな…

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魔法

魔法
笑顔を忘れた君だから

私が魔法をかけたげる

チチンプイプイ

チチンプイ

羽ばたくことを少し止め

さえずることを休みましょ


チチンプイプイ

チチンプイ

眠りの国にいざなえば

君の手足は丸くなり

子供の時間に戻ります


チチンプイプイ

チチンプイ

時の流れはゆうるりと

君に笑顔を戻したら

そっと朝がやってくる


チチンプイプイ

チチンプイ

柔らかな朝日とともに

君の笑顔がこぼれだす…


チチンプイプイ

チチンプイ

私の笑顔もこぼれだす…

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紡いで…紡いで…

紡いで…紡いで…
君は横の糸

私は縦の糸

君が渡した横糸に

わたしがそっと縦糸を渡す

紡いで…紡いで…

横糸が立ち止まったら

縦糸も渡せない

一緒に立ち止まって

少しだけ休もう

横糸が渡った時

縦糸も寄り添う

紡いで…紡いで…

君と紡ぎ続けて織り成すその布は

とても時間はかかるけど

一糸ごとに想いを込めて

一緒に見た風景と

一緒に感じた感動と

一緒に想う優しさを

紡いで…紡いで…

いつか空一面を覆う

大きな大きな布に織り成したい

紡いで…紡いで…

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お元気で

「お会いできてよかったです。」

とても丁寧な言葉と、優しく美しい声で彼女はそう言った。

同時に手渡された小さな折りたたんだメモ用紙。

「後で読んでください」

少しはにかんだように、でもちゃんと視線をそらさず私を見てそう付け加えた。

私の好きな凛とした輝きを持った澄んだ目。

この目を見ることもしばらくないだろう・・・・

そう思いながらエレベーターに向かう。

エレベーターが開き、義父とともに、お礼の挨拶を済ませて乗り込もうとしたその瞬間、振り返った視線の先で彼女がきれいな笑顔でこう言った。



「お元気で。」

美しい言葉の響きとともにエレベーターの扉が閉まる。

「お元気で。」美しい響きのある言葉・・・そういう言葉が似合う・・・・そんな感じの人だった・・・


色々とご心配おかけしました。

実は義父が水曜日の夜に、100万人に1人という出血をしたら、止めることが難しいという血液の病気を発症していることがわかり、今の病院では薬も治療もできないということで、大学病院への転院となり、検査や診察、受診などでバタバタしててブログを更新することもコメントをお返しすることも、お部屋に遊びにいくこともできませんでした。

その間、絶えずブログをのぞいてくれたり、暖かいコメントやメールをもらい・・・ホントに感謝感謝です。ありがとう・・・・・

今日、無事転院をして、義父もすこぶる安定しており、ようやく落ち着きました。

本当にごめんなさい。

さて、冒頭の出来事は今朝、転院をする際のある看護師さんとのやりとりです。

彼女との出会いは半年前になります・・・・

いつもの時間に義父の面会に行くと、見慣れない看護師さんが部屋の担当だった。後で聞いた話では、今までは、小児科の入院病棟とオペ専門の場所にいたらしく、高齢者の介護の必要な人に携わるのははじめてだったらしい。

当時、義父は四人部屋にいて、介護の必要な高齢者ばかりで慣れない彼女は口の悪いわがままなお年寄りたちを相手に必死で頑張っていた。

ある日、部屋の前に行くとどなり声がする。

中に入ると、義父のはす向かいのベッドにいる男性が彼女に向い何やら怒鳴りつけていた。内容は、売店での買い物をお願いしていたのに、いつまでたっても行ってきてくれないというものだった。彼は、一人暮らしで身寄りがなく、自分の意思を伝えられる人がいないので、買物はたいてい看護師さんにお願いしていたようだった。

その日、その部屋には発熱をして、おう吐のひどい患者さんがいて、その対応に追われていたようで、そこまで手が回らなかったのであろう。だが、彼は容赦のない言葉を浴びせ続け、彼女は一言も言い返さず、下を向いてただ「すみません」を繰り返している。

自分に重なるものがあり、見かねた私は、たまたま売店に行く用事もあったので「私も売店に行くから、ついでに」と彼に話しかける。

要求を叶えてもらえることで、一時の怒りがおさまり、あんぱんを頼むと彼はそのまま黙ってテレビを見始めた。

出しゃばったことを彼女に詫びようとして彼女を見たとき、彼女は目にいっぱい涙をためながら、ただ黙って私に深く頭を下げていた。

少し心が痛かった・・・

次の日、いつもの時間に病棟に行くと彼女が私服姿でエレベーターの横に立っていた。

挨拶を交わし病室に行こうとする私に、面会後少し話したいことがあるという。

少し不思議顔の私に彼女は売店横の喫茶室にいますと言い残して降りていった。

面会を済ませ、彼女のもとに行く。

私の顔を見るなり昨日と同じように、深く頭を下げぽつりと言った。

「お年寄りとどう接していいのかわからないんです・・・・」

彼女は私よりも若い。お舅さんとも同居し始めたばかりで、うまくかかわれず、病棟でも怒鳴られたことで、少し自信を失い、お年寄りの方に対して、一歩を踏みこめずに追い込まれたような状態だった。

身近に同居をしているような友人もおらず、かといって職場の人には相談できなくて一人で悩んでいたようだった。

彼女は一生懸命だった。そしてまじめだ。だからこそ、なんでも突き詰めて考えて、自分の立ち位置がわからなくなっているようだった。

不器用なところは・・・・ゆんに似ている。

彼女にはあくまでも私の個人的な経験と意見とことわって、思うことを話した。

彼女は黙ってそれを聞いていた。

彼女に伝わったかどうかはわからないが、子供の帰宅時間も近いので、挨拶をして席をたった。

ただ、最後に一言だけ、彼女に伝えたい言葉があったので、歩きながら彼女に言った。

「それ以上頑張らなくてもいいと思うよ。ただ苦しい今の状況に踏ん張ってもらいたい。今の力以上のものはいらないから、持っている力を全部出して踏ん張ってもらいたい」

ゆんが悩んでいて今の彼女のように空回りをしていた時に大切な人が教えてくれた言葉だ。

ゆんにとっては世界が変わるかのような大切な大切な魔法の言葉だった。

今もゆんの中で支えになっている。

彼女の足が止まる。

私を見て、「ありがとうございます。」そう言って頭をさげた・・・・・

たったこれだけの関わりだった彼女だが、私には強く記憶に残る人だ。

私服で待っていたことも、仕事としてではなく、個人としてのけじめだったのだろうし、頭をさげる姿だけで、人に気持ちを伝えることのできる心のきれいな人だった。

彼女には、この壁を乗り越えてほしい・・・その日から私はずっと心の中で応援していた。

タクシーに乗り込み、小さくたたんだ手紙をあけてみる。

そこにはとても美しい文字でこう書かれていた。

「踏ん張ります。」

「お元気で。」私はゆるやかに弾む心の中でそう呟いた・・・・

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ちょびっとお知らせ

おはようございます。


すみません、せっかくとても丁寧で温かいコメントをたくさん頂いているのに、お返事できなくて…

昨夜から少し義父の病気のことでバタバタしてて。

今夜あたり落ち着いたらゆっくり返事をさせて下さいね。


ホントにごめんなさい。

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ホイッスル

ピピーッ

試合終了のホイッスルが鳴る。天を仰ぎガッツポーズで抱き合う選手の傍らに、地面に倒れ泣き崩れる選手・・・明と暗。

勝負の世界では、珍しい光景ではないが、なぜかその光景はその世界に携わっていないものにも毎回違った感動を与える。

主役がいつも違い、ストーリーも全く違うドラマが毎年このスタジアムで生まれる。

主役たちは最高の感動と忘れかけていたものを、全力で私たちに伝える。

私たちは・・・そこから何を感じ、何を学びとるのか・・・

ただひとつ、共通して彼らに伝えたい言葉は

「感動をありがとう・・・・」



昨日、高校サッカー選手権の決勝戦が行われた。

ゆんはまだ無縁の世界だが、地元広島のチームが41年ぶりに決勝の舞台に立ったことと将来この舞台に立ちたいと願うサッカー少年の息子とともに、テレビの前で応援していた。

どちらのチームもそれぞれの持ち味をフルに出して、試合の流れもどちらに転ぶかわからない激闘だった。

攻撃の鹿児島城西。堅守の広島皆実。対照的なチームカラーでしのぎを削りあう試合は結果を待つでもなく、感動を与える。

カメラが応援席を映す。両チームともベンチに入れなかった3年生の姿がそこにある。ピッチには立てなかったが、同じ夢を見て、同じ目標に向かい切磋琢磨してきたイレブンとともに12人目の選手として、ここでも闘っていた。

目にいっぱい涙をためて。精一杯の声を張り上げながら、体全体で闘っている。

勝負の世界はいつでも戦いである。レギュラーをとることも、試合に勝つことも。

ただそこにはずるさや小賢しさ、不誠実、なんてものは何一つ存在せず、正々堂々力いっぱいやっているからこそ、勝っても負けても感動があり、そこで敗れたものも次の勝負を勝者に任せることができるのだ。

同じ苦しみを背負ってきたもの同士、さっきまでは敵であっても今度は応援者となりたすきを渡す。そのみえないたすきをたくさん受け継いだ両チームがここで頂点を目指し、闘っている。

ホイッスルがなる。

結果は出た・・・・・


勝ったチームはこれまでの苦労を乗り越え、勝ちに喜び涙を流す。

敗れたチームも悔しさとでも精一杯やってきた誇りを胸に涙を流す。

応援していたスタンドも選手を讃え、選手を想い、自らを振り返りながら涙を流し、テレビの前のわたしたちは・・・彼らの熱い思いを感じとりながら、自然と心の中からこみ上げるものが頬を伝う。

人の熱い想いというものはどんな人にも伝わって、何かしらの感動を心に与える。高校サッカーを経験した人にとってはなおさらの想いがあることだろう。


ただ・・・みんなが涙を流す中、たった一人最後まで涙を流さなかった選手がいた。

彼は、その類いまれな才能でチームをひっぱり、一人鼓舞し、チームメートも監督も、応援してくれている人たちの期待をひとりで背負い、そのプレッシャーに押しつぶされることなく大会に臨んできた。

誰よりも悔しかったに違いない。

誰よりも泣きたかったに違いない。

しかし、チームをひっぱるものとして、チームを背負う者として、むやみに涙は流すことができなかったのであろう。

インタビューでは自分のふがいなさと点取り屋でありながら、点が取れなかったことへの悔しさを淡々とでもどこか感情を抑えているかのように一言一言言葉を選びながら語っていた。

その言葉にこそ、私は彼の心の涙を見た気がした。

そして・・・・

チームメイトや監督、応援してくれていたみんなへの感謝の気持ちも忘れずに述べる・・・

「感謝の心」

若干18歳の彼に本当の強さと思いやりを教えてもらったような気がした。


試合終了のホイッスルは鳴った。

同じピッチに立った戦友は、それぞれの道を歩んでいく。

サッカーを通じて学んだことを、またこの時に感じた熱い気持ちをこれからの長い人生において必ず素晴らしい経験として支えてくれることであろう。

彼らの新たな人生のスタートのホイッスルは今、鳴り響いた・・・・

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優しい気持ち

「また明日も来てくれるか?」

入院中の義父が少し寂しそうにそう言った。

これまで、いつも自分が一番で、思うようにならなければどなり散らしていた義父が初めて自分の弱い気持ちを吐いた。

「顔を見たら安心するんじゃ」


年末から膝に水がたまり、それがとまらずにいた義父は個人病院の整形外科に入院をしていた。

その後、鼻血が抜け始め、止まらなくなり、急きょ総合病院への転院になった。

整形外科に入院している間は、朝から晩までとにかく些細なことで電話が鳴り、用件も言わず「すぐに来い」の一言で切れてしまう。

何事かといってみれば「看護婦が優しくない」とか「おやつを買ってこい」とか・・・「汚れものを今すぐ洗濯してこい」とか・・・次から次へとまるで隣の部屋に住んでいる人を呼び出すかのように簡単に電話をよこす。

行かなければ、看護士さんに迷惑をかける。

入院中も気持ちが休まることはなかった。転院に際しても、迎えに行く一時間前から五分置きに電話をしてくる。

退院時にも「ここの看護師は優しくないけ、もう戻らん」と憎まれ口をたたく。

でも・・・・転院先の病院は以前同じように憎まれ口をたたき、看護師さんには迷惑をかけた病院に・・・結局また御世話にならないといけない。

義父にはさんざん感謝の気持ちを持つように伝えたが・・・

転院した次の日から、相変わらず散々な愚痴を言い始めた。




いつも環境が変わると義父は発熱をする。今回も昨日の朝から37、5度の熱があった。

御飯が食べられなくなるので、義父の好きな里芋の煮物と小さなおにぎりを持参した。

売店に間食を買いに行ってる間に義父は全部たいらげ、少しだるそうに横になっていた。

それでも、病状や点滴がいやだとか、あれが食べたいとか・・・最後に家に帰りたいとずっとしゃべり続けていた。

少し疲れたのか、何度か目をつむり始めたので、帰ることを告げても、もう少し、もう少しと駄々っこのようにまた目をあけ話続ける。

しばらくして、話が完全に止み、目を閉じ始めたので布団をかける。

その場を離れようとした時に・・・・

義父はそうつぶやいた。




話は変わるが、ゆんはチワワを飼っている。体はとても小さいのに、どんなに大きな犬や人間に向かっても激しく吠える。

でも、体は震え、尻尾は中に入れて完全に怖がっているのだ。怖いから吠える。自分は強いのだと虚勢をはるのだ。

今日の言葉を聞きながら、義父の憎まれ口も、自分は弱者じゃないという精一杯の虚勢じゃないかと気がついた。

そう思うと・・・なんとなく今までの行動もわからなくもない・・・

心の中にあった小さなつめたい塊が少しだけ溶けた気がした。

いつもより寒い冬空の夕陽は・・・少しだけ優しい色を映して微笑んでいる。

明日はいつもより、ちょっぴり優しくなれる・・・そんな気がした夕暮れだった。

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ごめんね

ごめんね
窓の外には

小さな小さな粉雪が

緩やかな風に身をまかせ

ゆっくりふうわり

舞い落ちて

私の心の中に降り積もる

雪ですっかり冷たくなった心の中は

優しさというロウソクの炎が

今にも消えそうな灯となって

揺れている

君に伝えたいことばはあるのに

凍えてしまいそうな心の中で

小さくなって震えてる

そっと暖かな息を吹き掛け

君に届けと送り出す

「ごめんね」

寒さに震えることなく

まっすぐに君に届いただろうか…

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しゃぼん玉

しゃぼん玉
ふんわりと

ふうわりと

風に乗り

朝陽に輝く空に向かい

空一面の景色を体に映しながら

しゃぼん玉は飛んでいく

今の輝きを楽しむように

今の景色をわすれないように

今の感動を一身に纏い

誇らしげに色々な色に染められながら



あんなに輝いていた君なのに

お空の真ん中

パチンと消えた

君は消えてしまったけれど

君の放った輝きと

君の映した空の色

私の心の奥底の柔らかい部分に残っているから

君のように今を生きてみよう

私の見た景色を

私の見た光を

私らしく身に纏い

私らしく輝いてみよう

それが私の人生だから

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片手にのるだけの…

片手にのるだけの…
ほんの片手に乗るほどの

小さな小さな幸せで

私の心はいっぱいになってしまうのに

そんなにたくさんの幸せを

私に注いでくれたなら

私の心は幸せに溢れ

きっと溺れてしまうでしょう

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おかえり

おかえり
「おかえり…」


ふうわりとした笑顔で


ぎゅっと君を抱きしめる


ただそれだけでいい


その一言だけでいい

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雲
色々な気持ちを

色々な想いを

浮かんでる雲に乗せて君に届けましょう


後ろの雲には

私が乗って

君の住む遠い街まで

今すぐに向かいましょう


風よ…

もっと強く

もっと早く

この雲を流して下さい

一分、一秒でも早く君に逢えますように…

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息吹

息吹
澄んだ冬空に誘われて

この地に立つ

少し前までは

花たちが美しさを唄い

木々たちが色とりどりの衣装を纏って

ステージいっぱい華やいでいた


今はその面影はなく

茶色一面に覆われたその場所は

色を失ったモノクロの世界


静寂 孤独 枯渇 空虚…


様々な絶望の様相を呈しているその世界で

私は感じた

強い生命の息吹を


地の奥に息づく根は

来たる春に備えてしっかりとその存在場所を広げ

幹の中には

枝の先までも流れる熱い樹液の音が

枝の先には

新しく未来へと繋がる命が

強く確かな生命力で

太陽の光をたくさん浴びながら

ひそやかに

だけど

しっかりと

自分を大きくしているのだ


同じ太陽の光を私も身体一身に纏い

丸まっていた背筋を伸ばしながら

渇いた手をみつめる

今は厳しい寒さの中にいても

どんなに表面が渇いても

心の中で感じる全てのものは

枯らすことなく大切に育んでいく


やがて来たる春に向けて

新たなる私の生命の息吹となるために

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数え唄

数え唄
羊が一匹

羊が二匹

羊が三匹

羊が四匹…

いくら羊を数えても眠れないこんな夜は

君との幸せの数を数えていこう

小さな小さな幸せだけど

何よりも私を幸せにしてくれる

脱線だらけの想い出も

君の気持ちも

私の気持ちもわかるから

どんなに叱られても

少しだけごめんなさいを言って

後は走り出す楽しさだ

どんなことも

どんな場所も

君と過ごした時間は箱いっぱいに溢れているから…

きっと数え終わるまでに

夢の世界に

誘われていることだろう…

羊が一匹…

思い出が一つ・・・

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羽根にのせて…(二重奏の舞台によせて返す)

羽根にのせて…(二重奏の舞台によせて返す)
天から私の掌に

冷たく白い結晶が

はらはらと舞い落ちる

その結晶は

切なくてさみしげな

愛らしい妖精のため息

私はその結晶を掌でそっと温め

柔らかい羽根に変えて

空に向かい

そっと吹いてみる

その羽根はふうわりと風に乗り

空高く舞い踊る

窓の外では

軽やかなステップを踏み鳴らしながら

白い迷い子が白い羽根を手に

上気した赤い頬

白い息を吐いて

小雪舞う舞台を駆けてくる

ドアをノックする音

「ただいま」

君の耳慣れた愛らしい声

「お帰り」

みんな君を待っていたよ

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歯車

歯車
君と私の歯車が

ほんのちょっぴり噛み合っていない気がしたので

急いで思いやりの油を継ぎ足した


君と私の歯車が

ほんのちょっぴりギシギシと音を鳴らした気がしたので

今度は優しさの油をちょっと多めに注ぎ込んだ


君と私の歯車が

ほんのちょっぴり動きが鈍くなった気がしたので

慌てて想いという油をたくさん入れてみた…


歯車は突然滑り出し

クルクルと空回りを始めた

万策尽きた私はなす術なくして

その場にしゃがみ込み

溢れる涙を拭えずにいた


突然君があらわれて

やわらかなタオルで

溢れた油を優しく拭き取り始めた

空回りをしていた二つの歯車はまた噛み合って

こんどは滑らかに静かに同じリズムを刻み始める

泣いてる私に君は右手を差し出しながら

「何事も過ぎることなくほどほどでいいんだよ」

そう笑顔で教えてくれた

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他愛のない話

他愛のない話
夕暮れの散歩道。

鳥になりたいと君がいう。

私は驚いて空を見上げる

一匹の鳶が悠然と空を泳いでいる

羽根を動かすこともなく

ただ ただ風に身を任せ

逆らうことなく

のんびりと

ゆったりと

ゆうるりと

君はもう一度私に言った。

鳥になって 色々なところに行ってみたいな

鳥になって 住んでる街をみてみたいなと。

きみが鳥になるならば

私は空になって君を見ていよう

君が強い風に流されないように

冷たい雨に打たれないように

激しい嵐に怖がらないように

ずっとずっと君を守っていくからね。

他愛のない話である





明けましておめでとうございます。

少し挨拶が遅れてしまいましたが、今年もよろしくお願い致します。

さてさて、冒頭のお話。

これは、今日の夕暮れ時、8才になる娘と一緒に愛犬レオくんの散歩をしていた時の会話の一部だ。

彼女は…

なぜかいつも突然、閃いたように会話を始める。

今日も夕暮れの空を見ながら散歩していた途中、突然彼女は鳥になりたいと言い出した。

違う場所からこの街がみたい。

飛んでみたいと。

思わず吹き出したけれど、言われてみればなるほどだ。

人間、走ったり、泳いだり、潜ったりすることは出来るけど飛ぶことだけはこの身一つだけではできない。

人間の好奇心の一部だ。

そういえば…

ゆんは小さい頃ヒーローアニメの「ガッチャマン」が大好きでこたつの上から、風呂敷をマントにして、飛べると思いこみ、おもいっきり、宙に舞ったことがある…

結果は…

足の小指の骨折。

何だかそんな思い出したくない思い出が蘇り、苦笑いをする。
彼女の「不思議ちゃん」的要素はどうやらゆんにあるらしい。

そんなことを考えていると、そのまま続けて娘が私に質問をしてくる。

「ママは?ママは大きくなったら何になりたい?」

ママはまだ大きくなるのかな(笑)そんな子供っぽいことをいって笑いながら、私は空を指差す。

しばらく私の指差した先を見ていた娘は、振り返ってにっこり笑った。

「ママ、空好きだもんねー」

そういうと、寒い空気の中、彼女の周りだけ温度が少し熱をおびたかのように、弾けた鞠の如く駆け出していく。

まるで、そのまま夕暮れの空に吸い込まれていくような勢いで。

他愛のない話である。

だがこんな話を聞く中でこそ、子供の心の成長を感じ、忘れていた懐かしい感情を思い出すことが出来るのだ。

ゆんは…

そんな他愛のない話が大好きである。

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